Hibiscus hedge in Hatijou Island.

あと6KMで、乗鞍岳というところで前がひどい霧、かなりうねっている
道とひどい霧でメットのシールドを開け、ローとセカンドでトロトロ進む。
気温もそうとう下がっているようで、指先が痛い、前にも後ろにも車の
気配は全くない、ただ真っ白な霧の中、私とXJだけが進んで行く
何気なく横を見ると雪が残っている「地獄にきちゃったみたいだね」
とXJに話しかける。畳平方面へ曲がった途端ひどい横殴りの雨と風に
叩かれる。駐車場に入った途端見たものは、下から上へとすごい
いきおいで流れて行く雲とも霧ともつかないものだった。
とにかくバイクから降りようとバイクの位置をかえようとしたら
バイクの横腹に強風をくらいXJが倒れそうになったので
慌ててバイクの鼻っつらを風に向けた。
バイクから降りようと片足をあげたら、信じられないことに強風で
XJがずりっ、ずりっと動き出し、下手をしたらとばされそう。
しょうがないので、XJに体重をかけタンクを抱きしめる。
何をしようが私達を見ることができる人は周りにはいない。
時間にして10分ほど、少し風が途切れたので慌ててその場を去る
途中何度も風と雨にもてあそばれて悲しくさえなった。

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